業務と連携の境界を描く
ERPは会計・販売・生産等の情報を統合して扱う仕組みで、SaaSはサービスの提供形態です。ERPをSaaSで利用する場合もあります。APIはシステム間の呼出し口、EDIは企業間の取引データ交換の仕組みです。どれか一つが他をすべて置き換える関係ではありません。
受注は販売サービス、在庫は倉庫システム、仕訳は会計サービスという構成でも、取引番号と状態の対応を揃えます。各サービスが記録する時刻が違う場合、いつ・どこまで処理が済んだかを確認する必要があります。
タイムアウトは未登録の証拠ではない
売上60万円の送信後に応答が途切れました。相手側では登録済みかもしれません。同じ明細を新規として再送すると、売上が120万円になってしまう可能性があります。
元取引と処理種別を識別するキーを送り、相手側ではキーの重複を検査して二重計上を防ぎます。同じキーで違う内容が届いたらエラーにし、返答が不明なら登録状態を照会します。単に『1回だけ送る』ことではなく、再送しても意図しない重複が起きない処理にします。
成功件数だけでなく金額も照合する
送信100件・受信100件でも、重複と欠落が一つずつあれば件数は一致します。元取引ID、明細、金額、税区分、取消状態を照合し、失敗一覧と再処理の担当を決めます。クラウド側と自社側の運用責任、障害時の代替手段も確認します。ここでの連携設計は教材の推奨例です。