LESSON 03 / 53

第2節 会計の役割と実務

企業外部向けの報告:財務会計

読了目安 約4分第1章
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会計は、目的に応じて財務会計と管理会計に分けて考えます。財務会計は、株主、投資家、金融機関、取引先など企業外部の利用者に、財政状態・経営成績・キャッシュフローを伝えるための会計です。

利用者が比較・判断できるよう、会社法や金融商品取引法、会計基準に従って報告書を作成します。会社法は株式会社等の計算・開示の制度を、金融商品取引法は対象となる発行者の投資家向け開示等を定めます。旧教材の証券取引法という名称は現在の金融商品取引法へ改められています。商法自体が廃止されたという意味ではありません。

本教材は日本基準を中心に説明します。企業会計原則は基礎的な考え方ですが、収益認識など個別の企業会計基準が優先する分野があります。ASBJ基準、IFRS、中小企業の会計に関する基本要領・指針は、適用対象や取扱いが異なるため、学習例の前提を確認しましょう。

法定監査の対象となる会社等では、公認会計士・監査法人が独立した立場で財務諸表を監査します。全企業に同じ法定監査義務があるわけではなく、適用法令・会社の規模等で対象が変わります。作成と内部統制の責任は経営者にあります。

外部への開示には非財務情報もあります。サステナビリティや人的資本の情報は、財務数値と関連づけて読むことが大切です。SSBJ基準の義務化は一定のプライム市場上場会社が対象で、平均時価総額3兆円以上は2027年3月期、1兆円以上は2028年3月期からの段階適用です。中小企業を含む全企業への一律の義務ではありません。

このレッスンの用語

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企業会計原則

1949年に公表され、その後改訂された、日本の企業会計の基礎的な原則です。一般原則、損益計算書原則、貸借対照表原則と注解があります。現在の具体的な処理では、収益認識や金融商品などの個別基準が優先する範囲を確認します。

監査と会計記録の保存

法定監査等の対象では、公認会計士・監査法人が独立した立場で財務諸表を監査します。会社は帳簿・明細と証憑の根拠を提示できるようにします。保存期間と保存方法は会社法・税法・電子帳簿保存法等と書類の種類で確認し、すべての証憑が一律10年と決めつけません。

財務会計

企業外部の利害関係者に報告するための会計なので,外部報告会計とも呼ばれる。

財務会計の報告書

会社法の計算書類、金融商品取引法の有価証券報告書・半期報告書等、取引所の決算短信等を区別します。財務諸表は貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書等からなり、必要な構成と開示は対象会社・適用基準で確認します。

財務諸表

企業の財政状態、経営成績、キャッシュフロー、純資産の変動等を示す報告書です。日本基準を学ぶ本教材では、貸借対照表・損益計算書等の名称を使います。会社法の計算書類と金商法の開示書類の構成・対象・根拠を区別します。

ここまでの内容を確認できましたか?

完了にすると、学習の記録に保存されます。

改訂版 基準日 2026.10.31

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制度の対象・適用時点は本文を参照してください。取引や企業によって取扱いが異なります。

2026年10月31日を基準に改訂した学習用教材です。改訂本文に対応するナレーション音声を再生できます。教材について