粗利22万円でも現金は減る
X01のライト取引を使います。消費税やその他の費用を省略し、仕入100個60万円を全額支払い、返品後の販売55個55万円を全額回収したとします。売上総利益は22万円でも、取引による現金増減は55−60=マイナス5万円です。差の27万円は在庫45個の取得に使われています。
回収前なら売掛金55万円も残ります。損益と資金の差を、在庫、売掛金、買掛金などの運転資金から説明しましょう。借入で現金が増えても売上利益が増えたことにはなりません。
数量を増やすと何が変わるか
月の単価10,000円、1個当たり変動費6,000円、固定費100,000円、販売量50個とする独立した管理会計ケースを考えます。利益は50×4,000−100,000=100,000円。単価が5%下がると、50×3,500−100,000=75,000円です。元の利益を保つには200,000÷3,500より58個以上が必要です。
この比較では生産と販売が等しく、在庫変動がなく、固定費や1個当たり変動費は数量によらず一定と仮定しています。数量が増えると追加人員や設備が必要なら、同じ式だけでは判断できません。需要、供給能力、値下げの実現性を確認します。
投資は複数年の資金で見る
設備投資では、過去に支払って戻らない費用と、今後の選択で変わる収入・支出を区別します。初期投資100万円、1年後と2年後に各60万円の追加キャッシュ流入、割引率10%、残存価値なしなら、NPVは−100+60/1.1+60/1.1²=約4.13万円です。金額単位は万円で、税金等は省略した例です。
予測が各50万円になるとNPVは約マイナス13.22万円へ変わります。単年度の利益率だけでなく、期間、資本コスト、リスク、資金制約、非財務面を合わせて判断します。DCFや感度分析は以前からある手法で、AIが初めて可能にしたものではありません。