定量発注方式は、在庫が発注点に達したときに、あらかじめ決めた量を注文する方式です。在庫を常に同じ数へ保つ方法ではなく、補充までの需要を見込みながら、発注時期を決める方法です。
入門モデルでは、発注点=平均的な調達期間中の需要+安全在庫とします。1日300個売れ、発注から入荷まで10日、安全在庫を5日分の1,500個と仮定すると、発注点は300×10+1,500=4,500個です。この数値例は需要と調達期間が一定であるという単純化を置いています。
判断には、倉庫の手持数だけでなく在庫ポジションを使います。在庫ポジションは、例えば「手持在庫+発注済み未入荷−未充足の需要」と定義します。引当や受注残をどこへ含めるかをそろえ、同じ需要を二重に差し引かない設計が必要です。未入荷分を無視して同じ補充を繰り返すことを防げます。
安全在庫は、需要や調達期間の変動による欠品リスクに備える量です。どの程度の欠品を許容するかという目標サービス水準と、過去の変動や今後の事情から設定します。安全在庫があれば必ず欠品しないとは限りません。季節性、販売促進、仕入先遅延が変われば設定を見直します。
発注量は、運賃、最小発注量、保管能力、賞味期限等から決めます。発注時期を判断する発注点と、一度に何個頼むかという発注量は、別の設定値です。