経済的発注量(EOQ)は、発注費用と在庫保管費用の合計を最小にする一回当たりの数量を求める入門モデルです。少量を何度も発注すると発注費用が増え、大量にまとめると平均在庫と保管費用が増えるという関係を表します。
年間需要をD個、発注一回の費用をS円、在庫一個を一年保有する費用をH円とすると、基本形はQ=√(2DS÷H)です。年間発注費用は(D÷Q)×S、年間保管費用は(Q÷2)×Hとします。数量と費用の期間・単位をそろえて計算します。
例えばD=12,000個、S=2,000円、H=1,200円なら、Q=√40,000=200個です。この場合、年間60回の発注で発注費用は120,000円、平均在庫100個で保管費用は120,000円、合計240,000円となります。安全在庫を一定量追加する場合、その保有費用は別に考えます。
基本形は、需要が一定、欠品しない、補充の条件が安定している、数量割引がない等の仮定を置きます。実際には需要変動、調達遅延、最小発注量、価格の段階、保管・廃棄、資金や物流の制約があります。EOQの数値をそのまま発注指示とせず、制約下で実行できる候補量を比較します。