ERPは財務・購買・販売・在庫・生産などの取引をつなぐ仕組みです。同じ取引を部門ごとに重複入力する負担を減らし、在庫や原価を共通のデータで確認できるようにします。
現在のERPには、製品原価計画、標準原価と実際原価の差異、採算分析、自製と購入の比較などを扱う機能があります。機能の範囲は製品や構成で異なり、ERPの導入だけで正確な経営判断が完成するわけではありません。
管理会計で大切なのは、誰が何を判断するための数字なのかを定めることです。製品別利益、顧客別の対応コスト、部門の予算など、目的によって原価の範囲と配分方法が変わります。取引データの品質と定義をそろえて初めて比較できます。
ERPで記録した実績を、予算・予測を扱うEPMや分析・可視化を扱うBIへつなぐこともあります。各システムの数字が一致しないときに、対象期間、集計対象、配賦、会計調整をたどって説明できる設計が必要です。