原価対象へ直接追跡できる費用を集計することを直課(賦課)といいます。複数の対象に共通する間接費を、一定の基準で分けて集計することを配賦といいます。
例えば製品Aだけに使う材料10万円はAへ直課できます。共通機械の費用30万円を、Aの使用時間100時間、Bの使用時間200時間で配賦するなら、Aが10万円、Bが20万円を負担します。時間が費用の発生や資源消費を適切に表すかも確認します。
製品別の棚卸資産の評価に含める製造原価の範囲と、内部管理の採算を求める費用の範囲は同じとは限りません。本社管理費を通常の製造原価として在庫へ入れないことと、管理用に事業部へ配賦しないことは別問題です。
配賦では、金額だけでなく原価対象、基準、使用した数量、対象期間、基準の更新履歴を記録します。活動の多様性に合わせて複数の基準を使うABCも、この考え方を発展させた手法です。